大雪の中で：定着支援の現場から

就労移行支援事業所 えがお工房8たんと スタッフの 中谷内（なかやち）です。

一般就労した訓練生のみなさんのところへ一ヶ月に一度訪問し、ご本人や企業の担当者さまからお話しをお聞きし、長く就労できるように支援しています。

大雪の中で

今回は就職されてから早くも半年以上が経つKさんです。
職場へは車で通勤し、これまで遅刻することもなく勤務されていました。

しかし去る2月上旬、大雪により家から出るのも困難な状況になってしまいました。
Kさんはこの状況でも慌てずに、しっかりと職場へ遅刻の連絡をし、遅れながらも何とか出勤することができたようです。
ところが、職場でも作業が殆どストップしてしまっており、仕事どころではなかったとの事でした。

降雪が一段落してからも物流は混乱を極め、届くはずの荷物が来なかったり、何日分もの荷物が一気に届いたり・・・
それらを処理するために職場も大忙し。Kさんも他の職員と同じく懸命に働いていました。

（当事業所から他のOBの方々にも安否確認を取りましたが、皆さん同じような状況で、北陸全域に多大な影響が出ていたようです。）

懸命に働いたかいあって、Kさんは職場の上司から嬉しいお言葉を頂きました。
「雪の影響で殆どの職員は休憩時間も無く動いてくれているのですが、その状況を察して「まだ残っているのでやります」と言ってくれました。ここ連日はそう言ってずっと頑張ってくれていますね。」

当事業所で訓練していた時は、精神的にも余裕が無く「周りの状況より自分の状況」になりがちなKさんでしたが、日々の業務をこなす中で、周囲に気を配る余裕が出てきていたようです。

これからも忙しい日が続くと思いますが、周囲の状況に気を配れるようになったKさんなら、職場の方々と乗り越えていけると信じております。